殺意

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その友達には弟がいるんだけど、弟とも僕は仲が良くてよく3人で遊んでた。 その日も弟がいて模様替えした部屋で時間を潰していた。 確か見たいアニメがあったとかって理由だったと思うけど、その日は夕方に帰る事にしたんだ。 楽しみにしてるアニメを見ようと少しテンションを上げながら階段を降りた。 靴を履こうかと玄関へ1歩踏み出したその瞬間、背後からガタガタっ!と大きな音が聞こえてきたんだ。 何事かと思って後ろを見ると、まぁ予想通りだろうけど梯子が落ちて来てたんだ。 さっきも言ったけど、階段を落ちる筈は無かった。どうしてかと階段の上を下から覗いて見た。 すると部屋から友達と弟が顔だけを出してこちらを見ていた。 まさか落としたのか? そう思い悪ふざけが過ぎると僕が言うと、一度2人で顔を合わせてから友達が いや、お前が降りてってすぐに…梯子が勝手に吹っ飛んだ… そう言った。 後で聞いた話だけど、下が滑って落ちたんじゃなかった。 何かに引っ張られるように上から梯子が傾いて落ちたらしい。 その時僕の頭では灯油の事を思い出していた。 やっぱり何かが僕を殺そうとしている。 確信に近い物だった。
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