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テレビでよく見るような心霊写真は間違い探しみたいになってるでしょ?
さぁ、どこがおかしいでしょう?みたいな。
けどその写真はその必要が無かった。
右下に映る僕を睨むようにして左上にはっきりと煙で作ったような骸骨が浮かんでいた。
間違い無く僕を見ていた。
部屋には煙が出るような物は何も無い。
明らかにおかしい写真だった。
無意識にその骸骨が浮かんでいた空間を見たけど、やっぱり何も無い。
友達2人も青い顔をしながら黙って僕を見ていた。
馬鹿馬鹿しい。何かのトリックだろう。こんな写真いくらでも作れる。
自分に言い聞かせるようにそう言ってはみたものの、そんな時間もそれを作る技術が無い事も知ってた。
そのまま居続けるのも気まずかった僕はその日、逃げるようにして家に帰った。
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