殺意

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さぁ、2つ目だね。 って言ってもこれも場所は同じ、友達の家なんだけどね。 うん。あんな事があっても懲りずに通ってたんだ。 最初に言っておくけど、2つ目とは言ったけど今から話すのは2つの出来事。 どうしてか分からないけど、僕にはそれが2つで1つのように感じた。だからそれを話すね。 さっきも言った通り場所は友達の家。 怪奇現象は日常茶飯事だった。 だけどいつの間にか足は痛まなくなっていて、自然と写真の事も忘れていった。 そんなある日、僕はいつも通り夜中まで遊んで普通に帰ろうとした。 じゃ、また明日。 そう言って玄関へ向かう。 その家は玄関のすぐ側にトイレがあって、友達はトイレに行くからついでにと見送りに出て来てくれたんだ。 その頃は冬でさ。東北の田舎だからかなり寒い。その家もヒーターを使う為に灯油をいくつか買っていて、それが玄関に置いてあった。 特におかしな点も無く、普通の大きさのポリタンク。 20リットルくらい入るのかな?それが3缶。 僕が靴を履こうとした時、そのポリタンクがガタッ!と揺れた。
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