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「っ…!!」
いきなり腰に手をかけられて、何かと思ったらアキの衣服を男が脱がせ始めた。抵抗するも、その細身からは考えないほどの力で押さえ込まれる。
あっという間に裸に剥かれた上半身を、男の舌が伝っていく。
ねっとりと、耳にまとわりつくようなおぞましい音に、思わず吐き気がする。気持ち悪い。
「アキト。」
「…っぁっ…ん… 」
喉仏、鎖骨、…と伝ってきたそのぬめりが、ゾッとするような優しい声とともに普段意識したことのない二つのピンクの突起に触れたとき、アキはなぜかひどく快感に襲われて、甘いため息を漏らした。
なんで。気持ち悪い。なんで気持ちいい?
快感を覚えたことに混乱する。わからない。
混乱がピークに達したとき、
「うぁぁぁぁぁっ!!!」
アキは、自分の耳をつんざくほどの大声とともに、頭を抱えた。
わからないわからないわからない。俺は一体なんだったの。
男が口を抑え殺すぞと脅しても、アキの発狂は止められなかった。
やがて叫び続ける喉に無理やり何かを流し込まれ、むせかえった。
頭がぼーっとするとともに、アキの意識は失われていった
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