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ボフッと、ベッドに背中を預けた俺に続いて、聖司が覆い被さるように体を乗せる。
シングルベッドのスプリングが、男2人の重さに悲鳴を上げた。
「……本当に、いいんだな」
「しつこい」
真上から人を見下ろしといて、良いも何もないだろうに。
ふい、と顔を背けたら、入れ替わりでシャワーを浴びた聖司の腕から、微かに石鹸の匂いが漂った。
もう、あの甘い匂いはしない。
「なぁ、お前さ、男としたことあんの?」
照明を落とした部屋に、聖司の躊躇うような声が響く。
互いの呼吸音しかないこの部屋では、その声がやけに大きく聞こえて、思わず小さく息を呑んだ。
「さっき、俺とだって出来るって、言っただろ。だから」
言い訳でもするみたいに声を潜めた聖司に、ちらりと視線を向ける。
あいつらとのことを、聖司が知らないわけはない。なら、この質問の意図はなんだ。
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