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こんなこと言ってる時点で、って気はするけど。
それでもやっぱり、認められない。
突き刺さる視線に耐えていたら、ぴたりと氷の音が止んで。
「じゃあなんで、俺に相談なんかしてんの。俺が無理だって言うことくらい、想像出来たよね?」
口調のわりに冷たい声に顔を上げれば、まっすぐ射抜く視線にぶつかる。
哉太の言う通り、想像しなかったわけじゃないけど。
「認めていいって、言って欲しかったんじゃないの?」
頬杖をついた哉太のそんな言葉に、胸がツキンと痛む。
多分それは、図星だからだ。
自分じゃどうにも出来なくて、認められないなんて思いながら、捨て方さえ分からなかった。
日に日に膨らんでいくこれを、俺は多分、誰かに認めて貰いたかったんだ。
「涼介はさ、真面目だから」
苦笑いをした哉太が、冬だというのにアイスコーヒーを口にする。カラリと、氷のぶつかる夏の音がした。
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