4人が本棚に入れています
本棚に追加
しょんぼりと肩を落として、涼介が声をくぐもらせる。まさかそんなことだとは思わなくて、思わずふっと笑みが漏れた。
「でも部屋にいてくれただろ。上半身だけベッドに倒れてたのには、びっくりしたけどな」
「うっ……ごめん」
変に緊張までして、なのに涼介は寝ていて。しかもその格好が、座った姿勢のまま後ろに倒れたようだったから、思わず笑ってしまったのは内緒だけど。
居た堪れないと眉間に皺を寄せた涼介が、ぐっと布団を引き上げる。
「別にそんなこと気にしねぇし。昨日したかったこと、今してるから平気」
「……そういうの、恥ずかしくねぇの」
言ったのは俺なのに、何故か涼介が顔を赤くしていて。それがおかしくて、涼介の体をぐっと引き寄せた。
「別に? 俺、もともと甘やかすの好きだし、これくらい平気」
最初のコメントを投稿しよう!