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同性な上に身内だなんて、涼介は本当に後悔しないのか、と。
それだけは、確認しておかなければならない。
「……なぁ、涼介さ。後悔とか、ねぇの」
ゆっくりと口にした言葉に、ぴくりと、涼介の細い肩が跳ねる。
ずっと躊躇っていたらしいのに、今になって気持ちを伝えてくれたことも気になる。嬉しくないわけじゃないし、そんなの有耶無耶なままでも、構わないんだけど。
「後悔はないけど……。これで良かったのか、これが正解だったのかは、よく分からない」
涼介の静かな声が、淡々と響く。
自分で聞いておきながら、不安感にぎゅっと心臓が縮まったような気がした。
「……でも、それでも欲しかったんだよ」
ちらりと視線を寄越した涼介が、恥ずかしそうに目尻を赤く染める。ごそごそと何かを探るように動いていた涼介の手が、不意に俺の手に絡まった。
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