御曹司様と再会

6/26
前へ
/250ページ
次へ
オフィスの外の騒ぎ声が大きくなってきた。 高そうな靴の足音と、それが磨かれた廊下をカツンカツンと進んでくるたびにピャーッと沸き起こる黄色い声。 来てる……あの志岐絢人・大明神が、もうすぐここに…… 「失礼します。部長、ちょっといいですか」 来た! 色気のある彼の第一声は、すぐにオフィス内に響き渡った。 ついに爆弾投下を受けた営業企画部のオフィスは、入り口に現れた御曹司様に一気に群がった。彼にはすでに色々と取り巻きがついていたけれど、そこに華やかな女性たちの束が合流していく。
/250ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2780人が本棚に入れています
本棚に追加