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オフィスの外の騒ぎ声が大きくなってきた。
高そうな靴の足音と、それが磨かれた廊下をカツンカツンと進んでくるたびにピャーッと沸き起こる黄色い声。
来てる……あの志岐絢人・大明神が、もうすぐここに……
「失礼します。部長、ちょっといいですか」
来た!
色気のある彼の第一声は、すぐにオフィス内に響き渡った。
ついに爆弾投下を受けた営業企画部のオフィスは、入り口に現れた御曹司様に一気に群がった。彼にはすでに色々と取り巻きがついていたけれど、そこに華やかな女性たちの束が合流していく。
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