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黒い人形の影みたいなものは銀髪の男の体をすり抜けた。その瞬間銀髪の男の頭が胴から離れた。
女達は恐怖の表情をし、悲鳴をあげた。しかしその瞬間カッと周りがまばゆいほどの黄金の光があたりを照らしている。
銀髪の男の体から光が放たれている。男の体は見えないほど輝き光を放ち終えた。そして不思議な出来事に女達は悲鳴を止め、驚きの顔をし、銀髪の男を見ている。なんと斬られたはずの男の体が元通りになっていた。魔法による傷口も消え、頭部も元通りだった。再び復活した銀髪の男は無表情のまま不気味な者に言った。
「私は、彼女らの国々の王達、親に依頼されたのもあり、彼女らを救いに来た。それとは別に我々はきんこう守る者だ。お前はあまりに命を奪い過ぎた。それを罰しなければならない」
「娘達よ、嫌なものを見せてしまったな…。すまない」
男は娘達に謝罪した。
一人の娘が言う。「あなたは…。あなたはさっき死んだんじゃ?…。どうして!?不死身なの!?」
男は答えた。
「私は…。私は死ねないんだ…。死ぬことが出来ないんだよ…。」
無表情だった男の顔が悲しげな表情をした。
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