一、プロローグ

1/12
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/56ページ

一、プロローグ

「カイル、お前は大きくなったら何になりたいんだい?」 「あのね、おばあちゃん。僕ね、僕ね、ホワイトライダーになりたいんだ」 「そうかい。カイルはホワイトライダーになりたいんだね。いいこだねえ。でも、どうしてカイルはホワイトライダーになりたいんだい?」 「それはね。おばあちゃん。僕、ホワイトライダーになったら悪者を運とやっつけて、みんなを助けてあげるんだ」 「そうかい。それだったら、いっぱいお勉強して、いっぱい体を鍛えて、うんと強くなって、そしてたくさんの魔法を覚えなきゃならないねえ。どうだい? カイルにはそれが出来るかい?」 「うん。出来るよ。僕、頑張るんだ」 「そうかい、そうかい。カイルはいい子だねえ」 「ねえ、おばあちゃん。ホワイトライダーのお話しして」 「おや、おや。いいよ。それじゃあ、ホワイトライダーのお話をしてあげようかね。ようく、聞くんだよ」                 ☆  ☆  ☆     
/56ページ

最初のコメントを投稿しよう!