1人が本棚に入れています
本棚に追加
一、プロローグ
「カイル、お前は大きくなったら何になりたいんだい?」
「あのね、おばあちゃん。僕ね、僕ね、ホワイトライダーになりたいんだ」
「そうかい。カイルはホワイトライダーになりたいんだね。いいこだねえ。でも、どうしてカイルはホワイトライダーになりたいんだい?」
「それはね。おばあちゃん。僕、ホワイトライダーになったら悪者を運とやっつけて、みんなを助けてあげるんだ」
「そうかい。それだったら、いっぱいお勉強して、いっぱい体を鍛えて、うんと強くなって、そしてたくさんの魔法を覚えなきゃならないねえ。どうだい? カイルにはそれが出来るかい?」
「うん。出来るよ。僕、頑張るんだ」
「そうかい、そうかい。カイルはいい子だねえ」
「ねえ、おばあちゃん。ホワイトライダーのお話しして」
「おや、おや。いいよ。それじゃあ、ホワイトライダーのお話をしてあげようかね。ようく、聞くんだよ」
☆ ☆ ☆
最初のコメントを投稿しよう!