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「そうだね。ありがとう、おばあちゃん。僕、剣に選ばれてみせる」
「そうかい、そうかい。その意気だよ。ところで、カイル。私たちには王は居ないので、アーサー王という言い方も違うんだ。それも他国のものの言い方だからね」
「うん、分かった。アーサーでいいんだね」
☆ ☆ ☆
アーサーが手をかけると、剣はひとりでに抜けて光り輝いたんだ。剣は若いアーサーを選んだ。みんなは、なんでアーサーがと訝しんだけれども、いずれにしてもアーサーが選ばれ、剣はアーサーに名を与え、アーサーも剣に名を与え一緒に戦うことを誓って、アーサーは外の世界の冒険に出かけていった。闇のものたちを闇の世界に戻し、世界に再び調和を取り戻すためにね。そして、アーサーに3人の若者がついて行ったんだ。
☆ ☆ ☆
「でもね、でもね、おばあちゃん。冒険をして力を示さないと剣に選ばれないんでしょ。それなのにどうしてアーサーは冒険もしてないのに選ばれたの? ずるいよ!」
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