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「おはようございまーす!!」
玄関から無駄に明るく元気な声がリビングまで響いてくる。
………譲史、やっぱり来たのか…。
しかも予定より30分も早くに…。
私はテレビ画面の時計を見ながらゆっくりと紅茶の入ったカップを口に運んだ。
まだ8時半、やっとモンストロの正体が判って皆で「We will rock you」を演奏し始めた所なのに。
ま、リビングまでは彼の足でも3分はかかるからまだ大丈夫だけど。
私がドン、タン、ドンドンタン、と小さくリズムを取ると、私の真似をして、3つになったばかりの姉の娘、晶が手足でリズムを取ろうとしている。
鞠江さんがあっちゃん上手ねぇ、と目を細めて褒めると、僕も僕もー、と弟達も真似しだす。
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