第5章 因縁と魔の者の新たな動き・其の二

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「ぺっ!」と、血を吐いた八雲双運は、恭一を見据え。 「やってくれてるじゃないか。俺はどうやら、お前の実力を過小評価していたようだ…だが、お遊びはここまでだ」 そう言った八雲双運は、全身の気を高め始め、恭一たちめがけて、強烈な気功波を放ったのである。 この強烈な気功波は恭一や美男、崇、愛美、美鈴、深雪、剱崎紫龍、剱崎青龍、本多忠勝、井伊直政、この場にいた者たち全ての者を呑み込み、吹き飛ばしていた。 八雲双運のこれまでで1番と言っていい攻撃、強烈な気功波をくらい、恭一たちは、すぐに立ち上がる事ができずにいたが、そんな中、恭一が立ち上がり、そして頭に手を当て、首を振った後、回りを見渡すと、皆が倒れてうめき声を上げ、そんな中、恭一は愛美に駆け寄り、愛美に声をかける。 「大丈夫か愛美…」 すると愛美は顔を上げた。 その表情からは苦痛から辛さが読み取れたが、愛美は痛みを堪えながら、恭一に「大丈夫よ…それより他の皆は…」と、愛美は自分の事より他の皆の事を気遣った。 そんな愛美に恭一は、辺りを見渡して皆の様子を確かめると。 「紫龍さん、森さん、大丈夫ですか?」 と、比較的に他の皆よりも、動きのある剱崎紫龍と深雪に声をかけた。 すると、剱崎紫龍と深雪が応じたのを確認した恭一は、今度は本多忠勝と井伊直政の様子を見てから。 「本多忠勝さん、井伊直政さん大丈夫ですか?」 と、恭一は本多忠勝と井伊直政に声をかけた。 すると本多忠勝と井伊直政は立ち上がり、そして本多忠勝と井伊直政は顔を見合せてから、お互いの様子を確かめ合ってから、本多忠勝が。 「我らは大丈夫だ」 そう応じると恭一は。 「紫龍さんと森さん、それに愛美は他の皆を頼む」 と、恭一は指図し、本多忠勝と井伊直政を近くに呼んだ時である。 背後から「どやら苦戦しているようだな!我らが助太刀いたそう!」という声がしたので、恭一たちが振り返ると、そこには可児才蔵、島左近、後藤又兵衛たちの姿があったのである。
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