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「可児殿、島殿、後藤殿、これは戦国屈指の猛者が助太刀に来てくれたわ」
可児才蔵、島左近、後藤又兵衛を見て本多忠勝が、そう言い、そして井伊直政が。
「ちょうどいいところに来た。可児殿、島殿、後藤殿、策を説明するからこっちに来てくれ」
と、可児才蔵、島左近、後藤又兵衛を手招きして呼んだ。
その様子を見ながら八雲双運は。
「何を企んでいるか知らぬが何をやっても無駄な事だ。俺には通用せん」
そう言い切り、自信を見せていた。
そんな中、恭一が。
「これでダメだったら打つ手は無くなり手詰まりになります。皆さん失敗は許されませんので…」
と言い、本多忠勝らに精神的重圧を与え、緊張感を持たせ、この攻撃が最終的な手立てである事、失敗できないため覚悟させた。
そんな恭一に井伊直政がニヤリとして。
「そんな重圧に負ける我らではない。常に覚悟を持って事に当たる者たちだ。主のため死をも覚悟しているのだ。我らを見くびるなよ」
と、恭一に言い、これに恭一は「承知しています」と、頷き応じていた。
恭一の「承知しています」と言う覚悟を感じる物言いに、本多忠勝は何かを感じて、恭一にたずねる。
「お主、先ほどよりも強烈な気功波なるモノを奴にくらわすのだな?」
「ええ。上手くいくかは分かりませんが、やってみる価値はあると思ってます」
と、恭一は即答した。
そんな恭一に可児才蔵がたずねる。
「強烈な気功波なるモノはあれか?」
「ええ。あれです」
と、恭一が返答、そして井伊直政が。
「可児殿。多分貴殿らが見た気功波よりも、もの凄く強烈だ。先ほど奴は、その強烈な気功波をくらい、この者をみくびっていたようで、奴は本気になりだしている」
井伊直政の発言を聞き、可児才蔵、島左近、後藤又兵衛は、さっき見た強烈な気功波をくらい、八雲双運は倒せずに、逆に本気になったとは、八雲双運の強さに驚き、そして八雲双運に更に興味を持っていたのである。
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