第5章 因縁と魔の者の新たな動き・其の二

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「ならば直政、可児殿、島殿、後藤殿、手筈通り参るぞ」 と、本多忠勝が言うと、井伊直政、可児才蔵、島左近、後藤又兵衛が、手にする槍を握りしめ、頷き応じ、そして本多忠勝の。 「行くぞ!この一戦に勝機を我らに皆!突撃じゃ!」 という掛け声に。 「おお!」 と、井伊直政、可児才蔵、島左近、後藤又兵衛が一斉に歓声を上げ、本多忠勝、井伊直政、可児才蔵、島左近、後藤又兵衛が一斉に駆け出したのである。 「フン!5人に増えたところで同じ事よ!戦国の世では猛者の者共であっても、俺の敵ではない!」 本多忠勝、井伊直政、可児才蔵、島左近、後藤又兵衛という戦国の猛者が、一斉に攻めて来ても、八雲双運は怯む事はなく、むしろ余裕さえ感じられ、八雲双運は本多忠勝らの動きの1つ1つを注視して、如何にして戦うかを瞬時に判断し、本多忠勝らの攻撃に備えた。 本多忠勝、井伊直政、可児才蔵、島左近、後藤又兵衛たちは、八雲双運を取り囲み徳川四天王の内の2人、名槍蜻蛉切りを振るい、「家康に過ぎたるもの」と、かの武田信玄に云わしめた本多忠勝、井伊の赤備え、井伊の赤鬼などの異名を持つ井伊直政、取った首に笹を刺すことから笹の才蔵の異名を持つ可児才蔵、戦場での戦ぶりが鬼神のようであることから鬼左近の異名を持つ島左近、「天下に二ツの槍」と云われる名槍日本号を振るい、虎退治で盟友、母里太兵衛の窮地を救った後藤又兵衛、いずれ劣らぬ猛者が一斉に八雲双運に攻撃をしかけた。 余裕の八雲双運は、本多忠勝たち戦国の猛者5人の攻撃をたやすくかわし、ときには気合いで、ときには気功波で本多忠勝たち戦国の猛者5人を吹き飛ばし、本多忠勝たち戦国の猛者5人を寄せ付けない上に、息さえあげる事なく、本多忠勝たち戦国の猛者5人を赤子をあしらうように、八雲双運は戦っていた。
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