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そんな中、恭一は精神を統一し、全身の気を高めていく。
その様子を見ていた剱崎青龍が「まさか…」と、言い娘の剱崎紫龍に言う。
「鏡くんは全力で強烈な気功波を放つ気だ。先ほどよりも強烈な、まずいぞ。鏡くんは八雲双運を倒すため、自らを犠牲にしようとしている」
「えっ…まさか、そんな事…」
と、剱崎紫龍は言うが、そんな娘の剱崎紫龍に剱崎青龍は。
「それくらいの覚悟で挑まなければ八雲双運は倒せないという事だ…情けない私がもっと力を付けていれば鏡くんに、そこまでの事をさせずに済んだものを…申し訳ない鏡くん、それに皆、こんな事に皆を巻き込んでしまって…」
と、剱崎青龍は皆に謝罪していた。
謝罪する剱崎青龍に、美男が痛みを堪えて立ち上がり、崇に肩をかりて剱崎青龍の傍へと歩み寄り。
「剱崎さん…謝罪なんかしないで…下さい。恭一や俺、そして…崇に大崎…前山さんに…森…。皆、自分たちの意思で…八雲双運をはじめとする…魔の者共と…戦っているのですから…。皆、覚悟の上です…」
と、美男は痛みを堪えながら言い、崇や愛美、美鈴、深雪も、美男と同意見であるという表情でいた。
そして愛美が剱崎青龍の手を取り。
「私たち剱崎さんや紫龍さん、そして芳頼廊さんに出会えて、かかわり合う事ができて、感謝しています。普通に生活していたら体験できない事をたくさんする事ができたのですから」
そう愛美は、優しく包み込む目をして、嬉しいそうに言った。
美男と愛美の発言、そして愛美の優しく包み込むような目、そして崇、美鈴、深雪たちを見た剱崎青龍は表情を緩め、穏やかな顔で。
「君たちを選んだ事に間違いはなかった。君たちを選んで本当に良かった」
そう剱崎青龍は言い、そして剱崎紫龍も、笑みを浮かべ。
「本当に良かったわお父様」
そう、剱崎紫龍も剱崎青龍に同意していた。
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