第5章 因縁と魔の者の新たな動き・其の二

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「本多殿の申す事は最も、八雲双運なる者に興味を持ち、やって来て、いざ戦ってみると、我々は5人で挑んでいる、奴は1人で我々と戦って平然と息を切らす事もなく…全く我々5人が歯が立たない相手であったのを鏡恭一なる若者は倒してしまったのだから…」 と、可児才蔵も呆気に取られ、本多忠勝に同調した。 「そうですな。それがしも可児殿と同様に八雲双運なる者に興味を持ち戦ってみたくて、やって参ったが…いやはや鏡恭一なる若者の気功波なるモノを1度、見分していたが、更に強烈な衝撃を受け申した」 と、島左近が呆気に取られ、本多忠勝と可児才蔵に同調、感想を述べていた。 そんなやり取りを戦国の猛者たちがしていると…。 「恭一!大丈夫か!」 「恭一くん!しっかりして!」 というただならぬ状況を、知らせる声がしたため、驚き本多忠勝、井伊直政、可児才蔵、島左近、後藤又兵衛らが、ただならぬ声がした方を振り返ると、恭一が倒されいて、崇、美鈴、深雪、美男、剱崎青龍、剱崎紫龍が恭一を心配そうに、囲んでいて、愛美が恭一を抱き抱えいた。 本多忠勝たちも、恭一の事が気になり、慌ただしく駆け出し、恭一の傍へと駆け寄り、そして恭一に声をかける。 「おい!大丈夫か!」 と、本多忠勝が声をかければ。 「しっかりいたせ!」 と、井伊直政が声をかけ。 「八雲双運を倒した功労者がなんたるざまか!」 と、可児才蔵が声をかけ。 「お前は勇者だ!目を開けろ!」 と、島左近が声をかけ。 「死んではならぬ!目を開けよ!」 と、後藤又兵衛が声をかけた。 そんな中、恭一は目を開け、苦笑いを浮かべ。 「煩いな…そんなに騒がなくても大丈夫ですよ…」 と、恭一は言い、皆が安堵の表情を浮かべていると、更に恭一は。 「ちょっと…無理をしたかな…立ち上がれないや…」 と言って笑っていた。
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