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恭一が笑うと、愛美、美男、崇、美鈴、深雪、剱崎青龍、剱崎紫龍たち、そして戦国の猛者の本多忠勝、井伊直政、可児才蔵、島左近、後藤又兵衛たちも、恭一に釣られて笑い出していた。
そんな和やかな雰囲気を、一気に氷つかせる事態が起こる。
それは不意に訪れた…。
「楽しいそうだな…お前たち」
その聞き覚えのある声に、その場にいた者たち全てが「まさか!」と、思い一斉に声のした方へ、視線を向けたのである。
恭一たちは、その声の主を見つけ、そして、その声の主は八雲双運であり、恭一たちは愕然としていた。
「アイツ…生きてやがった…恭一のフルパワーの気功波をくらったのに…」
そう崇が声を震わせ言った。
「さすがに俺も…あれには焦ったぞ。鏡恭一、やはりお前は油断大敵な奴であったか…フッ。だが、あの気功波で力を使い果たしたと見える実に残念だ…」
そう八雲双運は恭一を見据え言うと、有無を言わす事もなく、恭一たちめがけて強烈な一撃となる気功波くらわせた。
八雲双運の放った強烈な気功波は、恭一、愛美、美男、崇、美鈴、深雪、剱崎青龍、剱崎紫龍、そして本多忠勝、井伊直政、可児才蔵、島左近、後藤又兵衛、全ての者たちを呑み込み吹っ飛ばし、そして皆が地面を転げていた。
そして八雲双運は、地面に倒れ呻く恭一のもとへと歩みを進め、恭一の胸ぐらを掴み起き上がらせ。
「さすがだ。まだ生きていやがる…」
そう言いながら、八雲双運は掴んだ恭一の胸ぐらの服の間から見える、恭一の首筋辺りにあるアザのようなモノに気付き。
「……ん!これは!お前は八雲一族の者か!」
と、八雲双運は驚き、思わず恭一を問い質していた。
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