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その凄まじい威力に、皆が一応に唖然とし、そして剱崎紫龍が思わず。
「凄い…」
と、ポツリと漏らしていた。
そして恭一の放った強烈な気功波をくらった、酒田龍二、山形悟志、堀川美奈は地面に転げたまま、しばらくピクピクとしていたが、そのまま動かなくなっていた。
「凄い…」と、ポツリと漏らす剱崎紫龍に対して、可児才蔵が問いかける。
「凄いなんてものではない…お主たちは、あんな化け物どもと、まともに戦う事ができ、体から発する気功波ととでも申すのか奇っ怪な術を使い、空中までも浮遊する、まことにお主たちは何者なのか…?」
この可児才蔵の問いかけに、剱崎紫龍は返答に戸惑っていた。
そんな中、酒田龍二、山形悟志、堀川美奈の3人をいっぺんに倒した恭一が、剱崎紫龍たちのところへ戻って来て。
「紫龍さん急がなければ…東側では剱崎さんが残り八雲双運と戦っている」
そう恭一が言うと、剱崎紫龍は驚き。
「え!お父様が1人で!」
そう言うと恭一が。
「いえ…1人ではなく、本多忠勝さんと井伊直政さんの力も借りてですが、急ぎましょう」
そう言った。
「でも!相手は八雲双運よ!いくら戦国屈指の猛者の本多忠勝さんと井伊直政さんが付いているとはいえ、無謀な行動よ!」
と、剱崎紫龍は恭一に詰め寄った。
そんな剱崎紫龍に恭一は、剱崎紫龍を宥めるように。
「たぶん剱崎さんには考えがあっての事だと思う。八雲双運と戦った俺も思う。八雲双運と戦うには奴の戦い方を熟知する必要があるって、そして八雲双運の弱点でも見つけないと八雲双運には勝てないって思う」
そう言った。
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