第5章 因縁と魔の者の新たな動き・其の二

8/23
前へ
/23ページ
次へ
恭一だけではなく、愛美、深雪の姿があり、更には見知らぬ男女が愛美と深雪に支えられ、3人いたのである。 そして恭一たちは、剱崎紫龍の傍に舞い降り、剱崎紫龍と剱崎青龍を守るように囲い、そして恭一が先鋒に立ち、八雲双運の攻撃に備えた。 立ち上がった八雲双運は、口から一筋縄の血を流し、あれほど強さを誇った八雲双運が初めて、表情を歪めた瞬間であり、口から血を流す八雲双運は、恭一を睨み付け。 「やってくれてるじゃないか…初めてだよ。俺に、これほどのダメージを与えてくれたのは、だが…」 そう言った八雲双運は、ニヤリと笑みを浮かべると更に。 「でも、それだけだ。まだ俺を追い込み倒すほどではないな…」 そう続けた八雲双運は、恭一の方へ手のひらを突き出したかと思えば、次の瞬間、恭一たちが吹き飛ばされて、恭一たちは地面を転げていた。 「くそ!やっぱり強いや!」 そう悔しがりながら、恭一は立ち上がり。 「皆!大丈夫か!」 と、恭一は愛美たちに声をかけ、すると皆が「大丈夫」と応じると、恭一は。 「誰も手を出すなよ!」 と、言い、恭一は1人、八雲双運に挑みかかっていった。 そんな恭一に八雲双運は。 「ほう~自信がありそうだな。何か凄い技でも身につけたのか。まぁ~どんな技か知らぬが小手先な技だと俺には通用せんぞ」 そう言い余裕の笑みを浮かべていた。 そんな八雲双運に恭一は。 「思い知らせてやる」 と、言い唾を吐き捨て、そして両手のひらを、八雲双運の方へと向け気功波を放つ構えをし、そこへ全身の気を集中した恭一は、気合いを込めて、酒田龍二たちを倒した時と同じ、強烈な気功波を放ったのである。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加