第5章 因縁と魔の者の新たな動き・其の二

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「フン!この程度の気功波など屁でもないわ!」 そう言い八雲双運は、恭一の放った強烈な気功波を正面から、受け止めるつもりでいた。 これまでの戦いで八雲双運は、恭一の実力を過小評価していて、恭一の放った強烈な気功波の凄さを誤った評価をしていた。 そのため正面から、まともに恭一の放った強烈な気功波を受け、そして、その強烈さに八雲双運は。 「なっ!まさか!これほどとは!」 と驚き、そして吹き飛ばされ、地面を転げて、すぐに立ち上がる事も出来ず、苦痛に脂汗をかいていた。 恭一の放った強烈な気功波は、これまで強さを誇った八雲双運に通用し、初めて八雲双運に苦痛に表情を歪ませた。 この光景に剱崎青龍と剱崎紫龍の親子、美男、崇、愛美、美鈴、深雪は無論の事、本多忠勝と井伊直政ら、この場にいた者たちが驚いていた。 「すげ~!すげ~よ恭一!あの八雲双運を倒したぞ!」 と、思わず崇が歓喜の声を上げていて、剱崎紫龍、美男、愛美、美鈴、深雪も同様で、皆が歓喜していた。 そんな中、剱崎青龍が痛みに堪えながら。 「…まだだ…まだ倒していない…」 そう言うと、本多忠勝と井伊直政が頷き、そして本多忠勝が。 「そこの御仁の申す通り。八雲双運なる、あの者、あの若者に痛撃を受けたが倒したわけではない。むしろこれからであろう」 そう言うと、剱崎青龍と本多忠勝の言う通り、八雲双運はゆっくりと立ち上がったのである。
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