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沙也加は電話をきった。もっと言いたい事が沢山あったのだが、今日の所はこれで止めておこう。それよりこのまま一人で飲むのは暇である。沙也加はクローゼットの中から一番派手な服装を見つけて町にでた。一人繁華街を歩いていると色々な人が声をかけてくる。お金を援助して貰うのが目的なのだが、どうせなら真面目そうないい男の方が良い。そう思って数人をやり過ごした後、最近人気の俳優のような顔をしたサラリーマンらしき人が声をかけてきた。 「すみません。もし良かったらお茶でも飲みませんか?」 「お茶もいいけれど、私はもうお酒を飲んでいるのよ」 「それじゃあお酒を奢ります」 「どこで飲む?」 「どこがいいですか?そこのバーなんかはどうです?」 「いいわよ」 二人はお洒落な感じのするバーに入った。数杯飲んだ後、男性がどこかで休んで帰ろうと言った。 「お小遣いを貰えるならいいわよ。どうせ一晩限りなのでしょう」 「そんなつもりはないよ。君さえ良ければまた会いたい。でもお金に困っているなら助けてあげてもいいよ」 「3万くれる?」 「3万でいいの?それ位なら構わない」 「じゃあ。決定ね。綺麗なホテルがいいわ」 沙也加にとってはお決まりの手順である。少しの抵抗もない。 二人は近くにあるホテルに向かった。部屋に入ると男は照れたように言った 「縛ってもいい?」 沙也加は困惑した。
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