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「2万でどう?ホテル代は払うよ」 「2万?どうしようかな」 「じゃあ3万。それ以上は無理だ」 「いいよ。変なプレイは禁止だからね」 交渉が決まって、二人はラブホテル街へと向かった。 ホテルに入ると、自動精算機から機械的な声が聞こえてくる。沙也加にとっては聞きなれた声だ。 男は一緒にシャワーに入ろうと言った。シャワーに入っている隙に荷物や洋服を取って帰らては困るからであろう。 沙也加は承諾した。 一緒にシャワーを浴びていると、男性がサービスを求めてきた。図々しいなと思ったが、3万貰う為である。沙也加は男性の言う事を何でも聞いてあげた。その晩もいつものように淫らな娼婦となったのだった。 (また、私ったら、どうしたのかしらこんなお金) 一人暮らしのマンションでバックの中から財布を取り出した弘美は中身を見て悩みに悩んだ。最近、知らないお金が増えている事が多い。大抵はお酒を飲んだ翌日だ。昨日は会社の先輩の歓送迎会があって、居酒屋でビールを乾杯した。その後2,3時間位レモンサワーを飲んでから家に帰ってそのまま寝てしまった。疲れていたのか9時間程寝た。しかしまだ眠くてしょうがない。弘美はキッチンに行きインスタントコーヒーを飲むためのお湯を沸かした。 それにしてもお金が増えているなんて気持ちが悪い。酔っぱらってコンビニのキャッシュコーナーからお金を引き出したのだろうか?後で確認してみよう。
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