第三章、悦びの歌

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 翌日の土曜日、あたし達近所のおばちゃんグループでカラオケに行くことになった。流行(はや)りの曲は一切歌えない懐メロ縛りのノスタルジックカラオケを月に一回近所のおばちゃんグループで行っている。  あたしは10曲ほど熱唱(うた)って喉が乾いてきたのでカラオケ店設置のドリンクバーで冷たい物をフリードリンクのコップに注いでいた。そんな中、高校生と思われる制服を着た男女のグループがドリンクバーに近づいてきた。あたしはその制服に見覚えがあった、昨日一郎が着ていた制服と同じである。あたしはその場で冷たい物を飲みながら彼らの話に耳を傾けた。
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