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彼女のぬくもり
彼女の指は、イタズラな子猫の肉球のようなぬくもり。ほっぺたに押し付けた感触は、フルカラーな一日が始まる予感のベル。心が起きて歩き出す。ワクワク。
彼女の太ももは、お日様から元気をもらったお布団のようなぬくもり。頭に絡まった悩みは、いつかほぐれた暖かい羊へ。花畑の夢でおやすみなさい。スヤスヤ。
彼女の髪は、ハンモックに差し込む木洩れ日のようなぬくもり。日曜日のおどけたブランコが、風に吹かれて遊びだす。ちょっとくすぐったい。ニコニコ。
彼女の胸は、初恋相手に書いたあの日のラブレターのようなぬくもり。想いを乗せた真っ赤な風船、明日の空へ飛んでいく。少し前へジャンプした。ドキドキ。
彼女の背中は、最後の二人乗りをした、切ない夕焼けようなぬくもり。顔を隠していく太陽と、僕という名のあまのじゃく。破いた写真を川にそっと流した。シクシク。
彼女の瞳は、玄関から聞こえてくる『ただいま』のようなぬくもり。弾力のある眼差しだから、取り出す時はスプーンの優しさで。舌先でそっと確かめた。ペロペロ。
彼女の腎臓は、徹夜明けに飲む一杯のコーヒーのようなぬくもり。バターの絨毯を広げて焼いたら、赤ワインを注いで一分サウナを。仕上げにオリーブを添えて。ムシャムシャ。
彼女の肝臓は********の****のようなぬくもり。*****の*****で****を****する。*******で***********だ。グチャグチャ。
彼女の肺は…
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