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≪八時四十五分≫
茜は大広間で、机に突っ伏していた。先ほど吐いたためか、喉がひどくイガイガする。頭もがんがんするし、定期的にまた気持ち悪くなる。先ほどの惨劇がリフレインするたび、頭がおかしくなりそうだった。
そばにはガタガタと震えあがった直秀と、茜と同じように突っ伏している亮介。ひきつった顔で、得意のジョークを発さず黙する百合子と、絶えず貧乏ゆすりしている幸人がいた。
開いた空席が、真帆はこの世にいないという現実を主張し始める。
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