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朝起きて、晩御飯の用意をして、娘ーー汐音にこれ食べるのよって言って聞かせて、仕事に行って、帰ってきて、適当に御飯を食べて、お風呂に入って、洗濯をして、寝る。
それが私の日常。毎日、毎日、繰り返し。一週間なんてあっというま。真新しいことがないと時間が過ぎるのって早く感じるらしい。本当にその通りだと思う。
短いながらの夏季休暇が終わって、きちんと自分で宿題を終わらせられる汐音に感心して、ついこの間残暑がどうとか言っていたと思ったら、あんまりにも短い秋が終わっていて、ハロウィンが過ぎていて、カボチャを食べることもなく十一月。
あれ、ハロウィンってカボチャ食べる行事ではないか。まあいいや。
紅葉、汐音と見に行きたいけど、でも行かないだろうな、なんていう妙な確信がある。
だって、毎日おんなじ繰り返し。週休二日だけど、なんにもする気にならないから。休みの日は特別何かをするわけでもなく過ごす。一週間に一度の掃除をして、平日に聞けない学校の話を聞いて。
小学三年生の汐音は、公園で友達と遊ぶことも多い。家に一人になったって、私は特に何もしない。趣味らしい趣味なんてないし、どこかに出かける気力もない。
何もしないのが最大の休息だ、なんてうそぶいて。だから、有意義な休日の過ごし方なんて無縁だ。
幸か不幸か、そういうの、誰にもとがめられないんだよね。
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