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好きなことにはとことんのめり込むが、一旦気に入らなくなったら割り切りも早く、早々に結論を求め、白黒をはっきりと付けたがるところがある。
きっと年に一度スランプが訪れるのは、割り切れないものを無理に割り切ろうとする事態がやって来るのだと思う。
一言で言うと、職人肌の営業マンと言う感じだろうか。
では、恋愛に関してはどうなのだろうか?
彼女はどう言った行動をとるのだろうか?
独特の世界があり、他人には伝わらないことも多々あるので謎である。
会議は我が課の5名と営業統括課長が参加。
我が本社の営業部は3つの課に分かれていて、うちの課の営業は全員で6名。係長の彼女を除く全員が参加した。
一見、興味本位の野次馬の集まりのように見えるだろうが、彼女の早期復活が、本年度の無理のある我が課ノルマ達成には、情けないことに必須なのである。
会議に入る前に、まずは舌を滑らかにする為に燃料を喉に流し込む。
やっぱり、仕事の後の焼き鳥屋での生ビールは最高だ。そして、一息ついて滑らかになった者から意見が出始めた。
最初は現状把握と言うことで、皆の目撃情報の中から有力なものを纏めてみた。
情報1:3ヶ月前から、ほぼ毎日同じこじんまりとしたレストランで昼食を取って
いる。効率が悪いことを嫌う彼女が、敢えて出先から必ず戻っているようであった。
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