主人公、本当に死ぬ。

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「いいよいいよ自己紹介とか、どうせ意識ないし」 「え、でも意識無くても呼びかけた方がいいって学校で」 「いいのよこの人は。どうせ身寄りも無いんだし、このまま眠ってる方が本人もきっと幸せなのよ」  ズブブッ 「きゃっ先輩、さすがにそんな太いボールペンでは・・・・・・」 「大丈夫よ、どうせ意識無いんだから。だから新人にやらせんじゃないの、これ使ってしっかり勉強しときなさい」 (暗転)  ポンッポンッ 「ハッピーバスデーチェリーボーイ、ンーチュッ」 「ギャハハハハ」 「飲め飲めー」 「キャーー」 「ワハハハハハハ」 「おいそっち持てって、行っくぞー」 「ワッショイ、ワッショイ」 「ギャハハハハハハ」 「ウッソマジーさすがにそれは引くわー」 (暗転) 「ほう、これが例の被験者Xかね・・・・・・」 「ええ、ちゃんと生きてますから使えますよ」 「うんまあ、これ以上は補助金の無駄だしなー、この人も最後に世の中の役に立てて良いじゃないの」 「何しろ人類初ですからね」 「シッ、きみ声がデカいよ。まだこの事は公にするわけにはいかんのだ」 (暗転) 「オウセイユーキャンシー、バイザダンエーリーライ・・・・・・」     
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