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また命を狙われたのだと気づき遠退く意識の中…、
『またか』
と思った。
心底思ったのである
『こんな世界は嫌だ!』と!
そして暗転…。
私は意識を失ったのである。
美羽なりに考えてみた。
私は、いつも姿の見えない誰かの影にびくびくしていたようだ。
本当に限界まで苦しんだのだろうと。
自分の意識の中にある感情はもはや同化しているのでその悲痛さはひしひしとわかりすぎるくらい分かる。
何故だかはわからないが
何らかの力が働き頑丈な自分がルミアーナの中に入ったのかな?みたいな?
実際のところは何がどうなってるかなんて分からない。
神様でもでてきて説明のひとつでもしてくれればよいのにとため息をつく、
そして思った。
自分なら…美羽の記憶をもつ自分ならば、何となく生き抜けるんじゃないかと…。
自分の中のルミアーナを救ってあげたいな…と。
美羽はお姫様に憧れてはいたものの、本質的には姫より騎士、騎士より武士だった。
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