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「でもやっぱりこのままじゃ駄目だよね。保険証もない状態じゃ、今後大きな病気になったり怪我したりしたら大変だもん。ちゃんと考えなきゃ。これからも坊と一緒にいたいならね」
それは亮次も考えていたことだ。特に今回のことで切実に思い知った。
坊が亮次と一緒にいることで不幸になったり、万が一、命を落としたりしたら悔やんでも悔やみ切れない。
「亮次?」
「……ああ、考える」
亮次は坊の頭をそっと撫でながら低く答えた。
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