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「お願い、力を貸してっ!!」
リーナとアリーシャの声を受けたメタルゴーレムとトーテムミノタウロスは態勢を立て直そうとしている軽騎兵小隊に視線を向け、メタルゴーレムが頭部から青い光弾を、トーテムミノタウロスが口から橙色の光線をその只中に叩き込む。
光弾と光線は態勢を立て直そうとしている軽騎兵小隊の真っ只中で炸裂して指揮していた軽騎兵中隊長と軽騎兵小隊長を含めた軽騎兵の大半を吹き飛ばしてしまい、その光景を目にしたリーナとアリーシャは若干ひきつった笑顔を浮かべながら口を開いた。
「……あ、アイリス様、それなりに戦闘力があるって言ってた筈よね、確か?」
「……ふ、深く考えちゃ駄目だよ、リーナちゃん、だ、だってアイリス様がする事なんだよ」
リーナとアリーシャがひきつった笑みを浮かべて会話を交わしていると魔導兵と弩砲兵に支援された軽装歩兵隊が到着し、それに気付いたライナは鋭い眼差しで救援隊を睨み据えながらリーナとアリーシャに声をかける。
「新手だ、こいつ等を倒せばこの陣営にまともな戦力は残っていない、私は突撃するっ!!リーナ、アリーシャ、支援射撃を頼むっ!!」
「……っもう、あんたって何時もそうね、メタルゴーレム、さっきみたいに派手なのぶちかましてやって」
「……ライナちゃん、あんまり無茶しないでね、お願い、また、力を貸してっ!!」
ライナの言葉を受けたリーナとアリーシャが魔法の準備を整えながらメタルゴーレムとトーテムミノタウロスに声をかけると、メタルゴーレムとトーテムミノタウロスは光弾と光線を救援隊目掛けて発射し、救援隊の只中に叩き込まれた光弾と光線が炸裂して将兵が吹き飛ばされる中、リーナとアリーシャが追撃の魔法を放つ。
「ファイヤーブリッド!!」
「アイスランス!!」
リーナとアリーシャの放った複数の火球と氷柱は混乱する救援隊の只中に炸裂してその混乱を更に増大させ、その混乱はメタルゴーレムとトーテムミノタウロスが再度発射した光弾と光線の炸裂によって更にその渡合を増した。
「よし、今だ、頼むっ!!」
激しい射撃に混乱する救援隊の姿を目にしたライナは剣を片手に一角竜に声をかけ、一角竜はそれに呼応する様に咆哮をあげた後にその巨体に似合わぬ俊敏な動作で混乱する救援隊の只中に突入した。
「……フラムファランクスッ!!」
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