episode 9 子離れ、親離れ

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episode 9 子離れ、親離れ

初めましての方も、そうでない方もこんにちは~! 最近、相談や質問だけじゃなくて、 「参考になりました」 とか、 「勇気づけられました」 とか、 「考え方が変わりました」 とか、 嬉しいメッセージが届くようになったのよ~! もちろん、いろんな考え方があっていいんだから、私の言ってることなんてあくまでも1つの意見として読んでもらえれば充分なんだけどさ。 そんな風に言ってもらえると嬉しい!! ありがとうね。 じゃあ今回も張り切って答えていきましょうか。 『親子関係に悩んでいます。 母親は私を監視するかのように 過剰に干渉してくるし、 父親はそんな母に何も言えないのか 私には全くといっていいほど 関わろうとしません。 もうすぐ20歳(はたち)になるのに 恋愛もまともにできません。 養ってもらっている身で我儘ですが、 窮屈で息が詰まります。 何かいいアドバイスはありませんか?    P.N 箱詰め娘』 なるほどねぇ。 これは難しいわね。 まず初めに思ったのはさ。 箱詰め娘さんは、ご両親のことを大切に思ってるんだろうなって。 まぁ、過干渉なお母様から洗脳されちゃってる可能性も否定できないんだけれども。 ご両親のことを決して嫌ってはないんだろうなって印象を受けたわ。 お母様とケンカをしたことはあるかしら? 口答えをしようものなら 「あなたのためを思って言ってるのに!」 なんて泣かれてしまう? 1度、本気でケンカしてみてもいいのかなーって思っちゃった。 感情をそのままぶつけるのもいいと思うけど、理屈で攻めてみるのがよさそうかなぁ。 おそらく、お母様は箱詰め娘さんに依存しちゃってるんじゃないかと思うの。 元々、依存体質な人なのか、何かしらのストレスが原因でそうなったのかはわからないけれど、箱詰め娘さんだけが生き甲斐になっているんじゃないかしら? もしかしたら、窮屈な思いをしているのはお母様も同じかもしれないわ。 他に、仕事とか趣味とか何でもいいから打ち込めるものがあればいいんだけど。 お母様の心は分厚い殻に覆われてる状態だと思うから、外からの刺激はなかなか受けつけられないのよねぇ。 「あなたのため」って言葉が、本当は箱詰め娘さんのことを苦しめてるんだって、客観的に、論理的に説明できたらいいんだけどなぁ。 お父様のほうはさ、無関心ってわけじゃなさそう? どうしていいかわからなくなって身を引いちゃったって感じなのかしら? それだったら、お父様ともしっかり話し合うのがいいと思うの。 2人で結託して、お母様の凝り固まった心と思考をほぐしていけたらなって。 万が一、お父様が家族のことはもうどうでもよくなって、惰性で今の状態を続けているのであれば。 それは、だいぶ、キツいわね。 うーん、どうしたらいいのかなー。 正直なところね。 親と子、っていってもさ、しょせん自分ではない“他人”なんだから、って思っちゃうのよね。 “自分は自分”で、“他人は他人”なのよ。 もちろん、好き勝手やっていいって言ってるんじゃないわよ。 あくまでも、自分とは別の生き物なんだから、お互いに完璧に理解し合うことはできない、ってことが言いたくて。 「相手を知るためには観察と対話が必要で、自分を知ってもらうためには忍耐が必要」 これね、ダーリンのパパさんの口癖なんだけどさ。 初めて言われたときは衝撃だったなぁ。 よくさ、お互いを理解するためには会話が大事だって聞くじゃない? でもそれだけじゃ不充分なんだって。 ほら、自分をわかってもらいたいときってさ、思ってることをを伝えなきゃ! って必死になるじゃない? だけど、それだと相手の気持ちは置き去りになっちゃうことがあるんだって。 相手がどう思ってるのか? 相手に余裕はあるのか? 相手が受け入れられる言葉はなんなのか? そんなことに気を付けながら我慢強く伝えることができて初めて、歩み寄れるんだって。 だからさ、箱詰め娘さんもご両親に伝えたいことをあらかじめまとめておいて、落ち着いて話し合ってみることをおすすめするわ。 荒療治みたいな感じで、感情的に爆発させてしまうのもインパクトがあって、ひょっとしたら上手くいくのかも? って一瞬考えたんだけどさ。 もし、お母様が精神的に何か問題を抱えていたうえでの依存だったとしたら、ちょっと怖いかなって思ったんだよね。 前回でも言ったんだけど、自分じゃ手に負えないなってときは専門家を頼るのが1番なのよ。 別に精神科とかの回しもんじゃないわよ! 実はこの間、心療内科のお医者様とお仕事する機会があってね。 いろいろお話聞かせてもらって、現代人って疲れてんのねー! って痛感しちゃってさ。 皆、頑張りすぎなのよ。 そういった病院に行くのは、まだまだ敷居が高いイメージがあるかしら? なんなら、頭のおかしい人が行くところだ、なんてバカみたいな偏見持ってる人もいるわよね。 でも、全然そんなことはないのよ。 もちろん、友達に愚痴るのとは違うからさ。 あくまで目的は治療をするためなんだけれど。 ちょっとしんどいことが続いて上手く眠れていない、とか。 今まで楽しんでやれていたことに全く興味がわかないぐらい無気力になった、とか。 わけもなく不安だったり、イライラしたりしちゃうとか。 そんなことを改善したいと思ったら頼っていいんだって。 日常生活に少しでも支障をきたしているのは、体からのSOSのサインなんだそうよ。 病院にもよるみたいなんだけど、自分のことだけじゃなくて、家族からの相談も受け付けてくれる所もあるみたいだから、電話で聞いてみてもいいかもね。 自治体によっては無料で相談にのってくれるサービスもあるし、そういうのを調べてみてもいいのかも。 親はさ、子供を心配するのなんて当たり前って思うかもしれないけれど、そんなことはないのよね。 ましてやもう小さい子供じゃないんだもん。 失敗しても、傷ついても、それを乗り越えていく力を身に付けていかないと、このストレス社会でなんて生きていけないじゃない。 箱入り娘さんって、文面から受ける印象だととても素敵な女性に思えるのよね。 ちゃんと周りのことを考えられる人なんじゃないかなって。 でも、考えすぎて自分を押さえ込む必要はないのよ。 あなたにもあなたの人生があって、お母様にもお母様の人生があるんだもの。 こんなこと言うと不謹慎なのはわかってるんだけどさ。 自分が特に事故や病気をしなければ、先に死んでしまうのは親じゃない。 その後残されたときに、ちゃんと自分の足で立って歩ける強さを身に付けないといけないのよ。 いつまでも親に頼れるわけじゃないんだから。 お互いに、付かず離れずの距離感を保てるのが理想よね。 なかなか難しいんだけど。 あっ! ちょっといいこと思いついちゃった! 箱詰め娘さんも、勇気を持ってお母様から少し距離を取る練習が必要よね。 いきなり核心について話すのが難しいならさ。 例えばなんだけど。 洋服のコーディネートの相談を持ちかけるふりをしてみるの。 AパターンとBパターンを用意して、お母様にどっちがいいと思う? って聞いてみて。 それで、お母様がAって言ったらBにするの。 BならAを着るのよ。 そのときにポイントなのは、一旦お母様の選択を受け入れる言葉をかけるの。 「お母さんはこっちが好きなんだ~。この色いいもんね。うーん、でもやっぱり今日の気分はあっちのほうがいいかなぁ。相談にのってくれてありがとう」 ってな感じで、少しずつ自分の意見を出していくの。 一緒にランチにでも行って、メニューに迷ってるふりをしてみたりさ。 たぶん、いきなりお母様に反発すると厄介なことになりそうだから、ちょっとずつ段階を踏んでみるのがいいかもしれない。 時にはお母様の意見に従うのも忘れずにね。 そうやって、箱詰め娘さんがさりげな~くお母様の言いなりにならないようにしてみたら、意外と上手くいくかもしれないなーって思っちゃった。 なんにせよ、世の中広いんだから! お母様が全てじゃないのよ!! でも、お母様という存在はたった1人なんだもんね。 素敵な関係を築けるように祈っておくわね。 ではまた次回、お会いしましょう! まったね~ヾ( ・∀・)ノ
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