エピソード3 再会

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占いなんて見なきゃ良かった。 肩の力をガックリ落としながら廊下を歩いていると、タイミング悪く凛太郎と会ってしまった。 ばつが悪く、サッと顔をそらしたのに、凛太郎は私の前でピタッと止まった。 「派手にやらかしてたな」 苦笑しながら上体をかがめ、私の目線近くまで覗き込んできた。 無意識に2歩ほど後ろに下がる。 「ほっといてよ。今日は何かとツイてないんだから」 口を尖らせふて腐れた顔をした。 「杉浦先生じゃないけど、ほんとお前、今日は何かあったのか?」 「何かあったのかは、私が聞きたいくらいよ。ことごとく上手くいかなくて落ち込んでんだから、ソッとしといて」 フイッとさらに顔を背けた。 また1歩、今度は凛太郎が前に歩み寄ってきた。 目だけ凛太郎の方を見やると、凛太郎の顔が思いの外、近かった。 その距離感に、思わず麗奈との昼休みのやり取りがフラッシュバックした。 「…………距離近い。間宮先生といるとロクなことない」 …………完全に八つ当たりだ。
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