エピソード3 再会

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一生懸命やらなきゃ、失敗したらダメ。 確かに、よくそう思うことがあった。 端から見たら、なんてお堅いやつなんだって見えてたのか。 そう言えば、真面目真面目ってよく弄られる。 ちょっと誉め言葉なのかなと思ってたけど、あれは真面目過ぎって事だったんだな。 目から鱗が落ちた。 誰も今まで言ってくれなかったのに、凛太郎に言われて気付くなんて。 暫く呆けてた私を面白そうに、にやにや見ていたが、それはそうと、と凛太郎は再び前のめりになった。 「俺のことは置いといて、今日調子が悪かったのは何でだったんだ?」 そう聞かれて、びくっとなった。 だから占いが…………… なんなの、その理由! 私でも突っ込むわよ。 「……………………別に何も」 変な間が空いた。 その間をどう受け取ったのか、凛太郎は少し真面目な顔をして考えていたが 「男がらみか?」 いつもより低い声で、真っ直ぐ私を見た。 再びぎょっとして 「ないない。何言っちゃってるの?」 いつも、彼氏もできないって馬鹿にしてるくせに、妙に真顔で焦る。 少し、短い息を吐くと 「じゃあ、何な訳?たまたまにしては酷すぎないか?」 まだ難しい顔をしてる。
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