エピソード4 凛太郎の謎

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「えっと…………」 返答に困って凛太郎の方を見上げると、笑いを堪えるような顔で私を見ていた。 確信犯だ! とっさに、凛太郎の左手を叩いてしまった。 「どうしたの?二人でいちゃついて」 後藤さんも悪気はないんだろうけど、声が大きい。 「いちゃついてません!」 周囲の視線が痛い。 もう、穴があったら入りたいとはこのことだ。 「まぁ、また何かあるかもしれないから、そのうち返してくれたらいいから」 ポンっと私の肩を叩き、凛太郎は行ってしまった。 あのヤロー!!! これでもかとばかり、睨み付けてやったんだけど、もうどうしようもない。 後藤さんを上手くかわすこともできず、翌日には、私の『占い好き』の噂は広がってしまったのだった。
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