エピソード4 凛太郎の謎

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後で凛太郎を責め立てたけど、隙ができて良かっただろっと意地悪く笑い、まあまあと軽くあしらわれる始末だった。 怒りが収まらず『もう絶対口きくもんか!』と意地になってしまったけど、周りから占い占いといじられ過ぎて、何だか怒ってるのも馬鹿らしくなってきた。 からかわれることが多かったけど、確かに以前より、私に話しかけるみんなの表情も柔らかくなってる気もする。 私自身も、おどけた表情をよく見せるようになったなと思う。 隙ってほどではないにしても、私のことイジってもいいんだという空気感は感じるようなった。 凛太郎のおかげとは認めないけど、ちょっと肩の力抜くのもありかなとは、思うようになってきた。 数日もすれば、凛太郎への怒りも収まり、またいつも通りの関係に戻った。 「櫻井さん。加藤さんの処方変更しといたから」 凛太郎が隣のパソコンの前に座り、私に指示の控えを渡してきた。 「はい。わかりました」 「よろしく」 そう言うと、凛太郎はカルテを開き、患者のデータ確認作業に入った。
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