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ハッとして、パソコンに向き直った。
「また見つめてたでしょ。もしかして、ホレた?」
「………………っ!」
明らかに笑いを含んだ声に、かっと耳が熱くなった。
「ばかっ」
急いで周りを見回す。
そんなやり取り聞かれたら、また余計な噂が立ってしまう。
幸いなことに、周りはざわざわしており、各自自分の仕事に集中しているようで、振り返る人はいなかった。
ホッと息を吐いた。
「見てない」
「見てたでしょ」
「考え事してただけ。変なこと病院で言わないで」
声を潜めて、凛太郎を睨んだ。
ヒュッとまた、小さく口笛を吹き首をすくめた凛太郎を見て、この人は一体何をしたいんだろうと、不思議な思いで、見つめるしかなかった。
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