エピソード4 凛太郎の謎

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「梓、その、ワンピ可愛い!」 「三咲もどこで買ったの、その服?」 しばらく、お洒落談義していたのを見ながら 「女子はそんな話ばっかだな」 と、隼人が呆れぎみに言う。 「隼人はスーツだから、楽かもしんないけど」 「女子は色々大変なの!」 私と三咲の迫力に押され、隼人もハイハイとやり過ごす。 「おーい、小島くん。やられっぱなしだな」 同じ席に村上先生が座った。 村上先生は30歳台半ばで、救命医らしからぬ、癒し系のおっとり先生だ。 「村上先生!一緒の席なんですね!ラッキー!」 三咲は、村上先生のおっとりした、優しい仕事ぶりを気に入っている。 今年の席は、当たりだ。 席によって、当たり外れが大きい。 センター長の牛嶋先生は、下ネタ多め。 仲川先生は、終始テンション高め。 岩田先生は、俺様で説教多め。 今日の当たりは、村上先生か凛太郎だろう。 感謝感謝!そう思いながら、無意識に、目が凛太郎を探してしまった。
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