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凛太郎は、すぐに見つかった。
斜め前ぐらいのグループに、凛太郎はいた。
左脇は、しっかり麗奈がキープしていた。
私たちより若めで、お洒落度の高い女子たちが、凛太郎を囲んでいた。
今日の凛太郎は、カジュアルではあるけど、黒のスーツを着ていて、ブルーの術衣以外の凛太郎を、初めて見ることになった。
『私服姿初めて見たけど、ハイスペックすぎ!』
いつぞやの、食堂の看護師の言葉が思い出された。
普段着の私服ではないけど、術衣以外の凛太郎は、モデルかと思うくらい男前で、遠目にも眩しく見えた。
いつもはラフな髪の毛も、綺麗に整えられており、何だか知らない人のように感じる。
乾杯も終わり、会は滞りなく進んでいった。
あまりお酒は強い方ではないけど、ここの食事が美味しくて、ついつい一緒にお酒も進む。
入れ替わり立ち替わり、お世話になりました、とビール瓶片手に挨拶周りでお酌し合い、私たちも席に戻った頃には、少し酔いが回っていた。
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