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大胆な告白にただ瞬きをしていると、ずいと彼が体を寄せてきた。
切れ長の大きな目が私を捉える。
「菜々は?」
「…嫌いじゃないよ。でも…」
「でも?」
「裕人の体は大好きになった。」
にやりと笑うと呆れた目を向けられた。
でも本当のことだもん。無理やりだったけど、逃げようと思えば逃げられた。
そうしなかったのは彼との相性が最高に良かったから。
「…当たってるんだけど。」
「当ててるの。」
「裕人もそこそこ変態だからね。」
「知ってる。」
立たされて体をくるりと反転させられる。
お尻のあたりに硬いものが当たったのを合図に、白いタイルに手をつくと、すぐに入ってきたソレはさっきよりも硬くて、中を擦られるたびに声が出てしまう。
奥に届くモノが堪らなく気持ちよくて、きゅっと目を瞑る。
「菜々、」
これからだというのに、彼は急に動きを止めてしまった。不思議に思っていると、繋がったままぎゅうと強く抱きしめられた。
「…セフレでもなんでもいいから、俺を受け入れて。」
「もう受け入れてるのに。」
「そうじゃなくて…」
「分かってるよ。3万円はいらない。セフレにもならない。」
そういうことでしょ?と振り返って顔を覗き込むと、中にあったモノを引き抜かれて、真正面から抱きしめられた。
「無理やりしてごめん。」
「もう一回いかせてくれたら許してあげる。」
ふふっと笑って少し上にある唇にキスをする。降参、と小さく呟いた彼に抱えられて、2人とも濡れたままベッドに沈み込んだ。
この真っ白のベッドとは真反対の汚れた私を、好きだと言ってくれる裕人はかなりの物好きだ。
彼を受け入れて奥に届くたびに声が漏れる。
言葉遣いは荒かったものの、最初から私に触れる指や唇はとても優しかった。
心と体は密接に繋がっている。
所詮、男女間の友情などあり得ないのだ。愛とセックスは無関係?私はそうは思わないな。
現にこうして裕人のことを好きになり始めている。
徐々に麻痺してゆく頭で難しいことを考えるのはやめて、来たる絶頂に意識を手放した。
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