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episode 1 プロローグ
そもそもここは...
ただの孤児院だった
”善良な金持ち”
の院長が、
”悪辣な金持ち”
の無責任な行動を見かねて、子供を引き取ったことから、
この孤児院にはあるサブタイトルが着いたのである。
そのサブタイトルこそ
”金持ちの子捨て城”
である。
子供を余計な面倒と一緒に金で引き取ってくれる、という情報が。
さまざまなネットワークから広まり、多いときで年に数十人の哀れな子供たちがこの場所へやってくるのである。
子供たちはここで新たな人生を歩み始める。
大人への不信感や恐怖心などを持ってやってくる子供が数多くいる。
だが院のボランティアたちが皆、我子のような愛情を持って接する事で、次第に孤児院での生活に幸せを導き出す子も少なくない。
さらに院長という存在が、子供たちに親達への無駄な復讐心や恨みを育てる心を欠いていた。
ここの孤児院は別に金持ちじゃなくとも、親の無い子供ならば、いかなる子であっても受け入れている。
しかし、なぜかここへは金持ち達が、態々わが子を捨てにくる。
頼んでもいない大金とともに。
おそらく
”誰にも言うな。”
”二度と顔を見せるな”
っといったような、そういう意味がこもった金なのであろう。
だが金は汚いもきれいも、子供たちが生きるのに必要である。
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