episode 1 プロローグ

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episode 1 プロローグ

院長の方針でこの孤児院は中学を卒業するとひとり立ちするというのが基本であった。   そのとき初めて子供たちは唯一の親からの贈り物である金を手に、ここを出て自立するのだった。     中にはその金を受け取ることをためらう子供もいる。     だがほとんどが現実的に生きていくうえで必要、という理由から受け取り。 まともに生きる道に向かうという、結構ポジティブな子達が多かった。     そんな俗世間的な現実を院長はあえて子供たちに隠すことなく伝え教えて育てる。   そして幸せは金では買えないということを教え。 何より大事なものは愛や思いやりだと教えていた。     この物語のスタートはこの場所をもって運命の出発地点とする。   決して人は生まれたその日。 誕生日が人生のスタートではない。   人生、そして運命の始まりの日。 それこそが誕生日でありスタートなのである。 親に見捨てられた不運な4人を中心にストーリーが始まる。   それぞれに通じる共通点。   運命の手により引き寄せられる4人の男女。     彼らは運命を共にする。    4人の運命のつながりとは。    4人に待ち受けた試練とは。    3人の少年たちが背負う運命。    1人の少女の命が3人に委ねられる。 ファンタジックと空想にリアルな心の動き。       
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