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「…さて、こんなところまで追っ手が来るとは思えないが…交代で見張りをしておいた方がいいだろう」
飯を食べ終わった青年は俺にドレッシングを渡しながら提案した。
「…では俺が最初に見張ろう、6時間ほどで交代を頼む」
「分かった、6時間だな」
見張りなんて必要無くね?と思いつつも、こんな弱い奴らには俺らと同じ事は出来ねぇか…と内心考えて先に役割を担う事に。
「ふあ~…6時間か…一応ケータイでアラームセットしとこ…」
俺は外に出るとあくびをしながらケータイを取り出し、交代時間を間違えないように保険をかける。
…この地形なら万が一寝てる最中に敵が来ても手遅れにはならんだろ。
この横穴に少年が居る。と分からない限りは包囲する事はないだろうからな…さて、寝よ。
…そんな事を考えながら俺は近くの木の下に座り込んで眠りについた。
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