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「…コレは確定だ」
更に鳴る鈴の音に青年Bは、やれやれ…と肩を竦めながら言う。
「わ、私達はどうすればいい?」
「落ち着いて下さい、殿下。レグと一緒に屋根裏へと隠れていて下さい…レグ!終わったか?」
慌てる少年を落ち着かせるように青年Bは静かな物言いで指示、外に居る青年へと尋ねた。
「もうすぐ終わる!何かあったのか?」
「…奴らが来たそうだ、予想よりも大分早い」
「なんだと!?なら手伝ってくれ!」
「…分かった」
青年の疑問に俺が答えて馬に付いてる物を外すのを手伝う。
…あっちもこの山に罠が仕掛けられているのは分かってるハズ…
迂闊には動けないだろうから案内人が来ない限りはココには来れないだろ。
馬から外した物を青年と半分に分けて持ち、少年Bに案内されて屋根裏に隠れてやり過ごす事に。
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