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 翌日は嘘みたいないい天気で、書斎の窓からは青い空と、積もった雪が少しずつ溶けてぽたぽたと雫を垂らしている木の枝が見えた。  ここは一人暮らしを始めて既に家を出た従兄が使っていた部屋で、帰省中は勉強用に使わせてもらっている。  宿題が多いから、という名目でここに籠っているといろんなことに煩わされなくていい。  ……はずなのだが、階下では例年の如く皆でコタツに集まって駅伝中継を見ているようで、時々大きな声が聞こえてくる。 「あー……もう無理。うるさい」  僕は教科書とノートを机に広げたまま、マフラーとコートを取って部屋を出た。
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