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Sにおけるメタモルフォーゼでの最後、一番右の秋川の姿は上半身裸で後ろを向き、両手を上げていた。
瀬田が思うに、秋川は学生時代も今も、バタフライが得意というわけではなかったので、特に立派な肩をしているわけではない。
しかしその分、背中とのバランスがとれているように思える。
水の中で泳ぐのであれば魚で、空を飛ぶのであれば鳥だった。
その為の翼とヒレとの両方が、瀬田の目に映っていた。
浮き出ている秋川の背骨に、瀬田は口付けずにはいられない。尖らせた舌の先で、真っ直ぐな骨の筋を舐めた。
ビクリ!と揺れた秋川の腰を瀬田は掴み、引き寄せる。
当然、尻の尾の名残りの骨に、瀬田は自身の欲望を押し付けることになった。
反射的に引き掛けた秋川の、前の欲望を瀬田はやんわりと、しかし、しっかりと掴む。
けして逃げられないように。
「慎一さん、このまましてもいい?」
返事がない秋川に焦れたように、瀬田は更に体を、上体を伸し掛からせた。
「・・・入りますよ?」
わざと、あからさまに言い募る瀬田に、さすがに何かを言おうと振り向いた秋川は、まんまと瀬田の術に嵌った。
そのまま口付けられて、舌を声を、そして体の自由を奪われた。
秋川の脚の付け根は鷲掴みにされ、そのまま大きく開かれる。
半ば浮いた腰の奥のおくに、瀬田へと押し入られた。
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