0 メタモルフォーゼ、再び

16/25
前へ
/96ページ
次へ
 「いや、ですか?」 無理無体をしながらも、あくまでも丁寧に何時も調子で言ってくる瀬田に、秋川は苛立ちを覚えつつも、けしていやだとは言えなかった。 何故かそう思えて、言えなかった。  秋川はいやではなかった。むしろ、気持ちがよかった。 気持ちがよ過ぎて、思わず気を失ってしまう程に。
/96ページ

最初のコメントを投稿しよう!

146人が本棚に入れています
本棚に追加